ザ・ノース・フェイスジャパンとポリジンー 最高なアウトドアライフのために革新し続ける 

近年、日本のアウトドアコミュニティは大変盛り上がっており、アウトドア・ホビーやアクティビティ、スポーツへの参加者も大きく増えています。そのためアウトドア市場向けのスポーツ、フィットネス、ライフスタイル製品を展開するブランドではこのトレンドの流れもありこれまでにない業績をあげています。

その中で、市場の拡大を上回る成長を遂げている幾つかのブランドがあります。そのようなブランドは、サポートの提供、参加者への品質の高い衣類や用具の提供やクラブ、競技会を通してコミュニティの意義を高めることで日本のアウトドアシーンの成長を促す中心的な役割を果たし、ザ・ノース・フェイス ジャパンはアウトドア業界をリードするブランドの中でも先頭を走る存在です。 

過日、ゴールドウイン株式会社(Goldwin Inc.)にて、ポリジン(Polygiene)アジア太平洋ブランド戦略マネージャー・アンドレア・サラザルがザ・ノース・フェイスジャパン(The North Face Japan)マーケティング部長 ・山下浩平氏と対談し、興味深く洞察に満ちた対話を通して、同ブランドがコミュニティの発展において果たした中心的役割や同社の将来的展望、ポリジンとのパートナーシップについて語り合いました。 

アウトドア市場の成長の10年 

コロナ禍において、日本でも他の多くの国々と同様に消費者がアウトドアを求める大きなトレンドが起こりました。「アウトドアで心を無にしてリフレッシュしたいということで、キャンプやトレイルランニングを楽しむ人がかなり増えました。」と山下氏は言います。 そのような需要の増加にうまく対応することで、それまでザ・ノース・フェイスジャパン (TNFジャパン)に興味が無かった消費者層にも同社の製品が広く浸透することになりました。 

しかしながら、コロナ禍でアウトドアアクティビティやアウトドア製品への関心が大きく高まったとはいえ、コロナ禍が業界のトレンドや運命を逆転させた訳ではありません。日本のアウトドアコミュニティは、10年以上の年月をかけて徐々にではあるものの確実に広がり続けてきたのです。「TNFジャパンは90年代からずっと、アウトドアファッションのパイオニアとして、アウトドア愛好家とシティ派の方々の両方に愛されるライフスタイルウェアを作り続けてきました。」と山下氏は言います。TNFジャパンは、かなり刺激的な日本限定コレクション「Purple Label」の登場に代表されるように、アウトドア的な機能性と都会的なファッション性の融合という他のアウトドアブランドには無い魅力で日本の消費者を虜にしてきました。そして、それは世界的なパンデミックのかなり前からのことです。 

Andrea Salazar and Kohei Yamashita (山下 浩平)

成功のための基盤を築く 

アウトドアコミュニティを長い年月をかけて育成・支援してきた経験がなければ、TNFジャパンもアウトドアの突然の大流行というチャンスに対応することができなかったでしょう。山下氏によれば、TNFジャパンが中心となって成功させてきたコミュニティ活動はいくつもあります。

  • Mt.Fuji 100でトレイルランニングを啓蒙。Mt.Fuji 100は、距離の異なる3つの山間コースを走ることができるトレイルランニング大会です。「ランナーのレベルに関わらず、日本一の山をトレランする感動をぜひ体験して欲しいんです」と山下氏。「自然とのつながりを感じながら、自分自身の限界に挑戦できるレースなんです。」
  • 「The North Face Cup」を通じてスポーツクライミングを啓蒙。TNFジャパンは全国規模の競技会を開催することにより、スポーツクライミングをより身近に楽しんでもらえるスポーツへと育てています。 
  • Mountain Festivalを開催して若者にアウトドアを啓蒙。「『Mountain Festival』はこれまでアウトドアを体験したことがない若い人たちをインスパイアできるようなイベントになっています」と 山下氏。「人生を通して自然を好きでいてほしいんです。」 
  • Ultra Running Clubを通じて地元コミュニティを育成。これらのクラブはTNFのストアを介して作られ、仲間同士の絆や健康的なライフスタイルを促進します。 
  • スポンサーとして競技会を支援:TNFジャパンは意欲的に様々なイベントをサポートしています。 

日本市場に視点を合わせた製品づくり  

The North Face shop in Japan

一方で、TNFジャパンが成功している一番の理由は、日本の市場および消費者向けに他にはない魅力的な製品を届けることに注力していることです。「当社のアパレル製品は日本人の体形と日本の四季に合わせてデザインしています。」と山下氏は言います。「私たちは一年を通して快適さと機能性を提供することを目指しています。」日本のようなファッション先進国では、市場のダイナミクスを分析し日本人の感性に響く製品を作ることの重要性は言うまでもありません。「私たちは市場のトレンドと動向に常に敏感でいたいんです。」と山下氏は続けます。「顧客が本当に欲しいと思う製品を届けたいという想いが全てです。」 

TNFジャパンは、自社のブランドと製品が日本の文化的価値観に合っているかどうかを非常に重要視しています。この考え方により、必要に応じて革新的なデザインや技術を生み出して取り入れることができるのです。ポリジンのようなサステナブルなテキスタイル用抗菌防臭加工技術は正にその代表例です。「日本では清潔感と機能性は非常に大事に考えられています。」と山下氏は言います。「そのため、有用性と実用性をアピールすることでサステナビリティへの意識をより高めることができると考えます。」 

優れた機能性とサステナビリティを求めてポリジンと提携 

山下氏はTNFジャパンの製品にポリジンの抗菌防臭技術が使われることを高く評価しています。「ポリジン社とのパートナーシップにより当社の製品に抗菌防臭機能を採用することができ、当社のサステナビリティへの取組みがより進んだと感じます。ポリジンは長時間のアクティビティでもニオイを防ぐ効果があるので、持っていく衣類を少なくできるんです。そのため洗濯の量が減って、環境に与える影響を減らすことができます」と山下氏。「100マイルトレイルランや数日間の山行、長期間の出張に最適なんです。ポリジンは実用的な利点があるというだけでなく、環境への影響を減らすという私たちの使命とも一致しています。」 

TNFジャパンは、ポリジン加工の製品を気候の変化とアクティブなライフスタイルに柔軟に合わせることができるウェアとして、新しい視点で消費者にアピールしたいと考えています。「ポリジンの利点をより効果的に消費者に伝えることができることを嬉しく思います。」と 山下氏は言います。「ユーザー体験を向上しながら、環境をより良くすることができるのですから。」 

Socks with Polygiene branding in The North Face store

「Green Baton」活動-サステナブルな未来へ 

TNFジャパンのサステナビリティへの取組みの中でも成功しているものの1つに「GREEN BATON」活動があります。「手から手へ。つないでいこう未来のために。」 というスローガンのもとに始まったこの活動は、次のことを目標としています:  

  • 製品のライフタイムを延ばす。「サイズアウトしたりダメージのあるキッズウェアを買い戻し、責任を持ってクリーニング、リペア、アップサイクルします。」と山下氏。「製品を新しく生まれ変わらせるのです。」 
  • 製品とより深くつながってもらう。「このような取組みにより、顧客に私たちの製品とより強くつながってもらえると考えます。」と山下氏は続けます。「私たちの製品が大事にされて、次の必要な誰かにまた使ってもらえるということに温かい気持ちになります。」 
  • ファッションの無駄ゼロを目指す。TNFジャパンは、このような循環型経済を促進することで将来的にファッションの無駄を失くすことを目標に活動を続けています。「サステナブルな未来のために活動していることを誇りに思います。」と山下氏。

ポリジン×TNFジャパンー明るい未来のために 

アンドレアと山下氏はポリジンとTNFジャパンのパートナーシップを非常に高く評価しており、これから両社が協力してどのようなことができるのか楽しみにしています。TNFジャパンは、伝統と革新技術を信念を持って上手く融合し、文化的価値観を尊重しつつサステナビリティを啓蒙する機会として活用しています。「私たちが取組みの中で一番大切にしていることは、顧客を理解し、顧客に共感してもらえるような戦略を立てるということです。」と山下氏は言います。「私たちは未来について、意義のある変化を起こすことができると明るく考えています。」アンドレアも山下氏のそのような考え方に賛同します:「TNFジャパンが先頭に立ってアウトドアカルチャーとサステナビリティを育てている姿にインスパイアされます。コラボと革新が鍵になりますね。」 

より詳しい情報はTNF Japanおよびexplore the power of Polygiene solutionsをご参照ください。